
桜修館は東京都目黒区にある東京都立中高一貫校(公立中高一貫校)です。
駅でいうと東横線都立大学駅になります。
中高一貫校になる前は、東京都立大学付属高校でした。

そちらの呼び方のほうが分かる方もいらっしゃるかもしれませんね。

とても評判の良い学校ですよ。
大学進学実績もとても良いです。
学校像・育てたい生徒像・教育理念、全てを通して『論理的に考え、主体的に行動する』というのを目標にしている学校です。
入学試験(適性検査)も、それを反映させた問題が出題されます。
そして、我が家の愚息も受検しましたが見事に落ちた学校でもあります。

そうですね。
悔しい思いはしましたが、今考えても良い学校だと思いますよ。
近年、公立中高一貫校の人気が高まってきていて、偏差値もグングン上がっています。
注目の学校ですね。
では、具体的に紹介していきましょう。
この記事を読んで頂ければ、どんな学校か詳しく分かりますよ。
桜修館はどんな学校?評判は?
まず、桜修館の基本的な情報です。
学校名 | 桜修館中等教育学校 |
所在地 | 〒152-0023 東京都目黒区八雲1丁目1番2号 |
最寄駅 | 東急東横線/都立大学駅 |
中等教育学校 | 6年間中高一貫。中学=前期課程、高校=後期課程として後期課程からの生徒募集は無し。 |
生徒数(基本) | 1学年4学級160名、中高一貫なので1~6学年まで |
男女共学 | |
学区域 | 東京都全域 |
給食の有無 | 前期課程は給食有 |
授業時間 | 1コマ=50分授業 |
学期 | 2学期制 |
特色ある科目 | 国語・数学において論理的思考力を育成する授業を展開。 |
実験・実習・観察など体験的な学習を積極的に取り入れた授業。 | |
コミュニケーション能力の育成に向けた第二外国語(フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ハングルなど)の授業を後期課程から実施。 | |
自ら課題を見つけ、課題を解決する力を育成する総合的な学習の時間を、各学年で計画的に実施。 | |
大学の体験授業など大学進学を視野に入れた教育を推進。 | |
部活動 | 前期後期ともに積極的に活動。 |
運動部・文化部ともに連盟に加盟しているので公式な試合、発表会などに参加しています。 | |
学校行事 | クラスマッチ・記念祭・合唱コンクールなど多数あり。 |
都立大学付属高校時代からの伝統として後期課程によう幹部会が中心となって運営されています。 | |
自転車通学 | 前期課程は基本NG。後期課程は必要に応じて許可。 |
制服 | 有。前期後期でネクタイとリボンのデザインが変更されます。 |

そうです。
『○○高校付属中学』のような『併設型』の場合は、高校の募集がありえるんですが、中等教育学校は高校募集がなく6年間同じメンバーで過ごすことになります。

そうですね。
中高一貫校の場合は、その生徒間の距離も魅力ですし、私立の場合は先生も異動がなく先生と生徒の距離感もより身近になります。
公立中高一貫の場合は、公立なので先生の異動はあります。

また、公立中高一貫校は、公立ですので中学3年間の学費は無償です。
もちろん、学費以外の制服代・教材費などなどは必要ですのでご注意ください。

スポンサーリンク
桜修館2020年偏差値・受検スケジュール
では、次に桜修館の偏差値・受検スケジュールを見ていきましょう。
直近、2020年のデータになります。
学校名 | 桜修館中等教育学校 |
予想 R4偏差値 | 59 |
応募資格 (基本的な条件) | 都内在住 |
選抜方法 | 適性検査Ⅰ,Ⅱ |
出願受付 (一般) | 1/9~15 |
受検日 (一般) | 2月3日 |
合格発表日 | 2月9日 |
受検者数 | 男:375名 女:541名 計:916名 |
募集人数 | 男:80名 女:80名 計:160名 |
受験倍率 | 男:4.69倍 女:6.76倍 計:5.73倍 |

そうですね。
都立中高一貫校の偏差値は実績に比例して、毎年上がってきています。
この59というのは、日能研のR4偏差値を目安にしています。
四谷大塚・SAPIXなど各塾で偏差値を出していますが、当ブログでは日能研のR4偏差値を基準にしていることが多いです。
スケジュールに関しては、都立中高一貫校は同日実施になっていて日時も毎年同じような日時です。
受検日・合格発表日
■受検日■
2月3日
■合格発表日■
2月9日

そうですね。
でも、これでも下がった方なんですよ。
5~6倍というのが、都立中高一貫校の標準的な倍率になります。

では、次にその辺を深堀していきましょう。
スポンサーリンク
桜修館2020年大学進学実績
では、次に桜修館の2020年まで過去3年間の、主要国立大、早慶上理GMARCHの合格実績をみていきましょう。
まずは主要国立大学の合格実績になります。(現役の数字です)
学校名 | 桜修館中等教育学校 | ||
予想 R4偏差値 | 59 | ||
2020 | 2019 | 2018 | |
卒業人数 | 139 | 151 | 152 |
東京大 | 6 | 7 | 5 |
京都大 | 0 | 2 | 0 |
一橋大 | 2 | 5 | 3 |
東京工業大 | 5 | 7 | 2 |
北海道大 | 2 | 1 | 1 |
東北大 | 1 | 1 | 1 |
大阪大 | 1 | 2 | 0 |
筑波大 | 2 | 0 | 2 |
千葉大 | 2 | 1 | 0 |
埼玉大 | 0 | 0 | 1 |
東京外語大 | 2 | 2 | 0 |
東京学芸大 | 1 | 3 | 1 |
東京農工大 | 0 | 2 | 1 |
東京芸術大 | 0 | 0 | 0 |
東京医科歯科大 | 0 | 0 | 1 |
電気通信大 | 0 | 1 | 0 |
お茶の水女子大 | 1 | 0 | 3 |
横浜国大 | 9 | 4 | 7 |
首都大東京 | 4 | 6 | 9 |
横浜市立大 | 0 | 1 | 2 |
合計 | 38 | 45 | 39 |
卒業人数に対する上記主要国立大合格数の割合 | 27.3% | 29.8% | 25.7% |
(無断転用・転載を禁じます)©中学受験(受検)のアレコレ |
続いて、早慶上理GMARCHの実績です。
桜修館中等教育学校 | |||
予想 R4偏差値 | 59 | ||
2020 | 2019 | 2018 | |
卒業人数 | 139 | 151 | 152 |
慶應義塾 | 32 | 26 | 18 |
早稲田 | 42 | 58 | 27 |
上智 | 21 | 20 | 10 |
東京理科 | 31 | 26 | 22 |
合計 | 126 | 130 | 77 |
卒業人数に対する早慶上理合格数の割合 | 90.6% | 86.1% | 50.7% |
明治 | 52 | 60 | 36 |
青山学院 | 11 | 22 | 13 |
立教 | 26 | 22 | 17 |
中央 | 18 | 10 | 13 |
法政 | 31 | 20 | 27 |
学習院 | 5 | 2 | 0 |
合計 | 143 | 136 | 106 |
卒業人数に対するGMARCH合格数の割合 | 102.9% | 90.1% | 69.7% |
早慶上理GMARCH総計 | 269 | 266 | 183 |
卒業人数に対する早慶上理GMARCH合格数の割合 | 193.5% | 176.2% | 120.4% |
(無断転用・転載を禁じます)©中学受験(受検)のアレコレ |

そうですね。
すばらしい成績ですね。
国立に関しては、卒業生の3割弱が合格しています。
早慶上理GMARCHに関してもトータルで269の合格数を獲得していますから、1/3で考えても90です。
卒業生が139名ですから、90ってことは64%。
あくまで予想ですが、卒業生のうち6割くらいが国立 or 早慶上理GMARCH以上の大学に進学するのではないかと想定できます。

そうですよね。
では、桜修館への合格実績の良い塾はどこでしょうか?
ちょっと調べてみましょうか。
桜修館合格に強い塾はどこ?
では、次に桜修館の合格実績の良い塾は、どこでしょうか?
大手塾の2019年の合格実績を見てみましょう。
学校名 | R4偏差値 | ena | 栄光ゼミナール | 四谷大塚 | 早稲田アカデミー | 日能研 | SAPIX |
小石川 | 67 | 58 | 25 | 34 | 46 | 16 | 37 |
両国 | 63 | 35 | 24 | 9 | 5 | 6 | 2 |
都立武蔵 | 61 | 84 | 18 | 10 | 8 | 10 | 4 |
桜修館 | 59 | 51 | 51 | 15 | 7 | 13 | 5 |
白鴎 | 56 | 70 | 30 | 6 | 5 | 4 | 3 |
南多摩 | 55 | 83 | 24 | 13 | 2 | 3 | 0 |
三鷹 | 55 | 100 | 29 | 9 | 10 | 4 | 1 |
大泉 | 55 | 71 | 24 | 1 | 1 | 8 | 3 |
立川国際 | 54 | 94 | 18 | 4 | 6 | 2 | 1 |
区立九段 | 53 | 54 | 26 | 19 | 6 | 12 | 7 |
富士 | 49 | 71 | 23 | 2 | 3 | 5 | 2 |
合計 | 771 | 292 | 122 | 99 | 83 | 65 | |
(無断転用・転載を禁じます) © 中学受験(受検)のアレコレ |

そうですね。
桜修館は定員が160名ですからenaと栄光で101名と6割を占めています。
この表を見てもらえばわかるとおり、今の所、公立中高一貫校受検に関しては、enaが圧倒的な合格実績を誇ることが分かりますね。
最後に
今回は都立中高一貫校、桜修館中等教育学校に関して詳しく解説してみました。

倍率6倍と狭き門ではありますが、目標とすべき価値のある学校であることはいうまでもありませんね。
公立中高一貫校受検のテストである『適性検査』も、対策の練りにくい、かなり特殊なテストではありますが、しっかり戦略を練って臨めば十分対応できるはずです。
目標に向かって頑張っていきましょう。
参考
-
-
桜修館中等教育学校 大学合格実績(2020年)
2020年、都立中高一貫校である『桜修館中等教育学校』の大学合格実績が発表されたのでまとめていきます。 2019年の実績 ...
続きを見る
-
-
都立中高一貫校(公立中高一貫校)受検。作文・小論文のコツ
(出典:東京都立桜修館中等教育学校H27年度適性検査問題より) これは平成27年度桜修館の適性検査1の問題文です。 懐か ...
続きを見る
-
-
適性検査ってなに?公立中高一貫校受検と私立受験の違い
この記事でも書きましたが、中学受験には二つの方向があります。 「私立中学校受験」と「公立中高一貫校受検」で ...
続きを見る
-
-
enaの一人勝ち。『東京都公立中高一貫校受検ならena一択』の理由
とうさん都立中高一貫校受検を考えてるんだけど、塾はどこがいいだろう? SAPIX?早稲田アカデミー?日能研? あ~、いろ ...
続きを見る