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【中学受験をする割合は?】東京都の私立中学・公立中高一貫校進学率まとめ
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上記リンク先の記事の冒頭のくだりに続き、我が家の事について少し触れます。
長男が日能研に通い始めて2年くらい。
我々親は塾の事に関してほぼノータッチでした。
テストの成績が良かろうが悪かろうが全く関係なし。
そりゃそうです。この段階でまだ中学受験する気なんて全くなかったのですから。
奥さんは知っていたのだと思うのですが、私は全く知りませんでした。
なにを?そう。
日能研は進学塾であって補習塾ではないということをです。
僕は「まぁ、クラスで馬鹿にされない程度に教えてもらっとけ」くらいの気持ちでいたのです。
そして4年生の終わり頃に塾からの連絡がありました。
「そろそろ、どちらの学校を受験されるかある程度目星を付けて頂いて学校見学に行かれた方がよろしいかと。お子さんの場合、このレベルの学校はいかがですか?」
先生は丁寧に現状の長男の学力レベルにあった中学校を5校もピックアップしてくださっていました。
(え~!?いやいや、ウチ中学校受験する気ないから……)
と心で思いながら電話を切りました。
そして、その後、奥さんと会議です。
「ホントに受験するのか?」
「つか、私立中学ってかなり金がかかるんでしょ?ウチは行かせられるほど裕福じゃないけど」
その他もろもろ。
受験すると言っても何をどうすればいいのか全然分かりませんでした。
学校名すら知らないのです。
先生にピックアップしていただいた学校のホームページを開いてとりあえず場所や学費をチェックしてみました。
しかし、高いな。学費。
100万超えるじゃないか。無理だ。
ウチの収入では無理だ。知らなかった。こんなにするのか......。
何も知らないで子供を塾に行かせてたんだな。
なんか子供にも申し訳ないけど、教えてくださってる先生方にも失礼すぎるな……。こんな状態じゃ。
この段階になって、やっと中学受験について調べ始めたのです。
子供が小学校4年の2月のことです。
中学受験のメリット、デメリット

ウチのようにぼんやりと中学受験をすること決めた場合、
「なぜ中学受験をするのか?」
という根本的な事が決まってなかったりします。

だったら、その時点でやめとけばイイのに・・・
そうですよねww
中学受験、私立中学進学のメリット、デメリットが十分に分かった今となっては。
今の僕であれば、そういう判断になったかもしれません。
ですが、当時の僕はそれを全く知りませんでした。
勢いで中学受験に舵を取りました。
では、中学受験のメリット・デメリットってなんでしょうか?
具体的に挙げていきましょう。
中学受験のメリット

では、まずはメリットからあげていきます。
1.中高6年間を通した計画的な学習計画が組まれている事
中学受験をする最も大きな理由はコレでしょう。
中学受験をした場合、入学する学校はほとんどの場合、中高一貫校になると思います。
地方出身の僕はあまり馴染みがありませんでした。
地方に在住の方は僕と同じように「中高一貫?なに?」という方が必ずいらっしゃるはずです。
逆に中学受験が盛んな地域は、する方もしない方もよく御存じだと思います。
中高一貫教育とは中学入学から高校卒業まで一気通貫で面倒を見てくれる制度のことです。
つまり、高校受験はありません。(内部進学のテストはあることが多いです。)
シラバスも6年間一貫として組まれます。
地元の公立中学に入学した場合、3年間でシラバス(授業計画)が組まれます。
その予定の最後1年間くらいに受験勉強が重なります。
そして高校に入学し、また3年間のシラバスが組まれます。
その予定に高2の夏休み頃から、また受験勉強が重なってくるわけです。
時間的に非常に無駄が多いんですね。
中高一貫の場合、受験勉強が無い分無駄が少ない。
そして大体の私立は4~5年(高校1~2年)で授業を終えて、その後は大学受験の演習に使います。
そこが中学受験をする際の最大の魅力と言えます。
2.同じくらいの精神年齢の子が多い
地元の公立中学の場合、様々な子供たちが集まります。
精神年齢も様々で、素行の悪い子達もいます。
授業を妨害するくらいなら位ならともかく、釣られて我が子も同じようになってしまう可能性もあります。
それもまた社会勉強という考え方もありますが、できれば避けたい。
そういう意味で、受験した場合、学力も精神年齢も同じくらいの子供たちが集まります。
子供達からしても、それは良い環境だと思います。
3.同じような環境、教育方針の家庭が多い。
皆、中学受験をしていますから教育に対する意識の高い家庭が集まります。
また、家庭環境も経済状況も同じような家庭が集まります。
考え方が近いので、お付き合いもしやすいですし、そこで得られる情報も魅力的だと思います。
同じ方向へ向かっている仲間ができるので安心だと思います。
4.大学付属の場合、大学までエスカレーターで進学できる。
受験は子供達にとって大きな負担でしかありません。
限りある大切な時間も浪費する事にもなります。
そういった意味では、1の理由にも近いですが、大学付属に進学した場合、6年間どころか10年間一貫した教育が受けられると考えることもできます。
近年では、この考え方をするご家庭が多く、大学付属の私立中学の人気がとても高くなっています。
5.高校受験に比べて、親が制御できる。
我が家にも大学生の子供がいますが、彼が中学3年の時の状況を考えると「親の言うことなど聞く耳を持たない」状態でした。
思春期真っ只中で、ほとんどのお子さんが親の制御不能の状態だと思います。
それを考えた時『中学受験は親の力9割』とはうまく言ったもので、まだまだ親のいう事を聞いてくれるので制御できます。
親がある程度のレールを敷いてやることができるので親としては安心です。
中学受験のデメリット

次に、デメリットをあげていきます。
1.私立の場合、学費が高額になる
私立の場合、学費が高額になります。
地元の公立中学に進学した場合、学費は無償でプラスアルファの費用もそれほど高額ではないと思います。
それと比較した場合、私立は相当費用がかかります。
学費、昼ご飯、通学交通費、これだけでも年間100万を超えます。
さらに部活にやればその費用や、さらにプラスアルファの費用がもろもろ掛かります。
2.多様な価値観に触れる機会を失う。
メリット2.3の逆転の発想です。
精神年齢、家庭環境、経済状況も同じような家庭が集まりますので、「世の中には様々な人間や様々な考え方がある」という事を知る機会が少なくなります。
平たく言えば、不良、ヤンキーの類と関わったり、世の中の不条理な状況に触れる機会が少なくなるという事です。
3.小学生高学年時代の「子供らしい」時間を失う
メリット4同様、受験は子供達にとって大きな負担でしかありません。
小学校時代の、ノビノビとした子供らしい時間を受験勉強に費やさなくてはなりません。
中学3年で失う時期を、前倒しで失う形になります。
4.通学時間がかかる。
地元の学校と違って、電車やバスので通学するので子供達にとっては負担になります。
5.地元の交友関係が希薄になる。
読んで字の如く、地元の友人などとの関係が希薄になります。
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中学受験を決めた時、必ず確認・覚悟すべきポイントは「学費」

上記のとおりメリット、デメリットを確認しました。
ほとんどの項目は親子ともに努力や忍耐で乗り越えられる事柄ですが、
唯一しっかり確認、覚悟をしておかなくてはならないのが「学費」です。
これだけは簡単に乗り越えられる事柄ではありません。
- 受験勉強のための塾費用は払いきれるか?
- 私立に入学して高校卒業までの6年間学費を払いきれるか?
途中で「やっぱり払いきれませんでした。転校します」というわけにはいきませんよね。
しっかり確認してしていきましょう。
金額に関しては以下の記事を読んでいただければ参考になると思います。
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体験談!中学受験の塾費用と入学後の学費、ホントのところ
続きを見る
最後に
今回は中学受験のメリット、デメリットについてまとめてみました。
長男が大学生になった今、いろいろと思う事はありますが、忖度無しに考えてメリットの方が多かったと思います。
その辺の細かい思いは以下の記事にも書いています。
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【中学受験その後】公立中高一貫校を落ち、地元中学でなく私立中学へ進学した2つの理由
続きを見る

それだけお金かければ、そういう答えになるよね。普通。
イヤな事をいうとうさんですね・・・
でもまぁ、そう思いますよね・・・
これだけ費用をかけた挙句失敗だったという人はなかなか居ませんからね。
こればっかりは結果でしか判断できません。
だから「費用」に関してだけは、しっかりと確認と覚悟を持って判断してくださいと言っているわけですね。
日本に住んでいる以上は遅かれ早かれ受験をすることになるでしょうから、その辺を頭に入れてしっかり検討する必要があると思います。