中学受験

【日能研 全国公開模試とは?】模試の種類、難易度、日程など分かりやすく徹底解説

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以前、別記事で

について解説しました。

記事の中で

『中学受験には大きく4つ公開模試がある』

と紹介したわけですが、今回は3つ目。

『日能研 全国公開模試』について解説していきます。

とうさん
とうさん
日能研という名前がついてるから一目瞭然。日能研の公開模試だね。

その通りです。

  • 『日能研 全国公開模試』は中学受験塾「日能研」が主催している公開模試のことです。

あとで詳細を解説しますが、日能研の公開模試は7種類と数多くあるんですよね。

『日能研 全国公開模試』というのは、その7種類をまるっとひとまとめにした総称のことをいいます。

中学受験だけじゃなく、受験全てにおいて『自分の位置を正確に知る』という意味で公開模試を受験することは、『過去問に取り組む』と同じくらい重要なことです。

もちろん、通塾している生徒は必ず通っている塾の『校内模試』をコンスタントに受験していると思います。

しかし、校内模試では『自分の学力の位置』を正確に測ることができません。

校内模試は、あくまで『通っている塾の中で、どの位置にいるか』しか分かりませんからね。

受験は塾内の生徒だけで行われるわけではありません。
中学受験を希望している全ての受験生で行われるわけですから。

それに対して、公開模試は同学年の受験を希望する全ての生徒を対象に行われます。
もちろん、受験しない子もいますが、校内模試よりも広い範囲で自分の位置を確認できるわけですね。

つまり『校内模試でどんなに1位を取っても、公開模試では100位』かもしれないわけです。
1位と100位の差は100倍違います。
この認識の差は大きいですよね。

今回解説する『日能研 全国公開模試』は中学受験において『中学受験・公開模試御三家』と僕が勝手に呼んでいるくらいメジャーな模試です。

受験人数も、四谷大塚の合不合判定テスト同様、1年間で7万人を超えます。
それだけ重要な模試という事になります。

この記事では、『日能研 全国公開模試』について『中学受験を考え始めたばかり』という方でも分かるように、もう少し深掘りして詳細を解説していきます。

この記事を読んでわかること

  • 日能研 全国公開模試について、詳細を解説していきます

この記事の執筆者

リョウスケ

✓教育ブログ歴9年。月々130,000PV。
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以下の記事で詳しく解説しています。

こちらの動画も参考になります!

【日能研 全国公開模試とは?】模試の種類、難易度、日程など分かりやすく徹底解説

では、早速、各項目に分けて詳細を解説していきます。

中学受験の公開模試ってどのくらいあるの?日能研 全国公開模試ってどのくらいメジャーなの?

前項で『中学受験・公開模試御三家』についてチラッと書きましたね。

というか、何度も書きますが『中学受験・公開模試御三家』というのは僕が勝手に言ってることで一般的に言われていることではありませんw

どこかで話しても通じません。
はずかしい思いをしますので、間違っても他では使わないようご注意くださいねww

では、話を戻して中学受験の公開模試でメジャーなものは以下の4種類になります。

日能研の公開模試

  • 実力判定テスト
  • 志望校選定テスト
  • 志望校判定テスト
  • 合格判定テスト
    ※他に3種類ありますが重要なのは上の4つです。

四谷大塚の公開模試

  • 合不合判定テスト
  • 公立中高一貫校対策実力判定テスト

SAPIXの公開模試

  • 志望校判定サピックスオープン
  • 合格力判定サピックスオープン
  • 学校別サピックスオープン
    ※他に2種類ありますが重要なのは上の3つです。

首都圏模試センターの公開模試

  • 合判模試
  • 適性検査型模試
  • 難関合格スキル模試

この4種類です。
このように塾主催のものが多いです。

この中で、SAPIX(サピックス)の模試は難易度が高いです。
メチャメチャ難しいので、あまり一般的に利用できる公開模試とは言えません。

ですから、『中学受験・公開模試御三家』は、SAPIXを除く

中学受験・公開模試御三家

  • 日能研
  • 四谷大塚
  • 首都圏模試

の3つと僕は定義づけています。

実際、一般的な中学受験模試といえば、この3種類ということで同意してくださる方が多いと思います。

日能研の公開模試 4種類は、その中の1つ。
メジャーな公開模試ということになります。

日能研の公開模試の難易度は?

前項で『サピックスの公開模試はメチャメチャ難しい』と書きましたが、日能研の公開模試の難易度はどうでしょうか?

日能研の公開模試の難易度は、中学受験模試内ではきわめて『標準的』なレベルといわれています。

分かりやすく難易度順に表にすると以下のとおりです。

公開模試難易度

  1. サピックス模試
  2. 四谷大塚模試
  3. 日能研
  4. 首都圏模試

という順番ですね。

四谷大塚と日能研は、ほぼほぼ同じくらいの難易度ですが、日能研の全国公開模試は、四谷大塚の『合不合判定テスト』よりも若干易しいと評価されることが多いですね。

『日能研の模試はきわめて標準的な模試』とされているので、『自分の位置を確認する上で最も効果的な模試』だと個人的には思っています。

当サイトの資料は、全て日能研のR4偏差値を基準にしているんですが、その辺が理由です。
日能研の模試、偏差値ともに中学受験界では『基準中の基準』と考えてもらってよいでしょう。

とはいえ、中学受験塾の公開模試ですから中学受験の勉強をしていない小学生には、かなり難しいテストですので、ご注意ください。

上記のとおり、日能研の公開模試は、標準的な結果が出てくるため非常に参考になります。
参考にし、お子さんの状況をしっかり俯瞰で見るようにしましょう。

そして、塾の先生とも相談しながら『何をすべきか』スケジュールに落とし込み、最終的に『まだまだ時間はある』と奮い立たせることが大事です。

日能研 全国公開模試の種類は?

前項でも解説した通り、日能研の全国公開模試には7種類の模試があります。
その中で特に重要な模試は、以下の4つです。

ここでは、その4つについて1つずつ詳しく解説していきます。

メモ

  • 実力判定テスト
  • 志望校選定テスト
  • 志望校判定テスト
  • 合格判定テスト

では、この4つの違いを解説していきましょう。

『実力判定テスト』

4年、5年、6年生向けに行われる模試です。

日能研の公開模試の中でもメインの模試です。
4年生から受験できるため、継続して学力データを確認していけます。

学力の現状把握に適した模試です。

『志望校選定テスト』

6年生対象に5月ころに行われる模試です。

「自分の志望校をどの辺のゾーンに合わせるか」選択・決定していくために使われる模試です。
日能研の膨大なビッグデータから、自分の目指すべき志望校を把握できます。

是非とも受験しておきましょう。

『志望校判定テスト』

6年生対象に6月ころに行われる模試です。

夏休み前に「自分の志望校」に対して

  • 自分の学力が本当に追いついているか?
  • 他の受験生と比較してどうか?差はあるか?

を把握する模試です。

中学受験生にとって夏休みは、その後の学力の伸びを左右する本当に大事な1ヶ月になります。

その前段階の確認のためのテストになりますね。

『合格判定テスト』

6年生対象に夏休み明け9月~12月の直前期まで数回にわたって行われる模試です。

本番に向けて自分の位置をしっかり把握するための模試です。
全国12,000人以上が受験する、かなり精度の高い模試になります。

これを1か月単位でコンスタントに受験することによって勉強量の調節を行っていくことになります。

このサイトの別記事でもたびたび書いていますが、最終段階、この半年で明らかに学力が満たない場合、テコ入れとして塾+家庭教師を利用していく方が多いですね。

以上が、日能研全国公開模試の4種類の解説です。

前項でも説明した通り、このほかに3種類模試があるのですが、メインはこの4つになります。
この4つを抑えておけばよいと思います。

受験は情報戦です。
自分の位置をしっかり把握するようにしましょう。

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日能研 全国公開模試の偏差値は?

模試を受けるということは偏差値が気になりますよね?

日能研 全国公開模試の偏差値は、『日能研の公式サイト』で確認することができます。
以下、直リンクになります。

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とうさん
とうさん
予想R4、結果R4ってのがあるけど、これはなに?

そうですよね。
初めてだと分からないと思いますが、中学受験をするなら覚えておくべき用語です。

当サイトの別記事でも紹介していますが、ここでも以下のとおり簡単に説明しておきます。

(>>>関連記事『中学受験における日能研『R4偏差値』とは?』)

「R」は合格率の各段階(RANGE=レンジ)のことです。
「R4」=合格可能性80%、「R3」=50%、「R2」=20%という意味です。

また、R4には、予想R4と結果R4があります。

R4偏差値とは?

「R4」とは、日能研が算出した合格可能性80%ラインのこと。
予想R4と結果R4がある。

  • 【予想R4】
    その年の入試本番前に日能研が過去のデータから算出した合格率80%の偏差値のこと。
  • 【結果R4】
    その年の入試本番後に日能研が入試結果のデータから算出した合格率80%の偏差値のこと。
  • R4=合格予想(結果)率=80%ライン
  • R3=合格予想(結果)率=50%ライン
  • R2=合格予想(結果)率=20%ライン

『R4偏差値』とは、日能研の算出した合格率80%の偏差値の事です。
つまり、「この偏差値まで学力が達していれば、80%の確率で合格できるでしょう」という偏差値表になります。

とうさん
とうさん
なるほど。よく分かった

ご理解いただけましたか。よかったです。
基本的に『R4』をみることが一般的です。

とうさん
とうさん
そりゃ、そうだよね。20、50は参考にならないもんね。

そういうことですね。

四谷大塚の公開模試の時も同じような事を書きましたが、日能研の公開模試も受験生が年間7万人を超えます。
つまり、受験生の幅が広いです。

『標準的な上に、受験生が多い』ということで、公開模試としてはデータも多く信頼性が高い非常に参考になる模試です。

同じ志望校、例えば女子校の『女子学院』を志望していたとして、

各模試の偏差値

  • 日能研=偏差値:67
  • 四谷大塚=偏差値:69
  • サピックス=偏差値:61
  • 首都圏模試=偏差値:76

という感じになります。

サピックスと首都圏模試の差は15もありますね。
ちょっと、衝撃的ですよね。

これは受験生のボリュームゾーンの違いです。
首都圏模試を受験するゾーンは他の模試に比べて、若干レンジが広いのでこのようにトップ層の偏差値が高くなりすぎる傾向にあります。
それに対して、サピックスの場合、受験するゾーンの偏差値が高く、レンジも狭いので首都圏模試との差が15もついてしまうわけですね。

こうなってしまうと極端すぎて参考になりません。

このレベルの学校の場合、四谷大塚、日能研の公開模試の方がバランスが良くて参考になります。

このような事が当たり前のようにあるので、志望する学校に合わせて公開模試を受験し、自分の位置をしっかり把握して受験勉強を進める必要があるということですね。

日能研 全国公開模試の会場は?

日能研全国公開模試はどこで受験するのでしょうか?

日能研全国公開模試は2つの会場から選択肢して受験することができます。

  • 「塾受験」
  • 「学校会場」

の2つです。

『塾』というのは読んで字のごとく、現在通っている日能研の校舎か、外部生の場合は希望する日能研の校舎でで受験する形式になります。

『学校会場』というのが分かりづらいと思いますが、これは

日能研が私立中高・大学の教室を借りて受験を行う』形式ですね。

受験申し込み後、日能研の公式サイトで模試の日時によって『実施会場一覧』が表示されます。
その中から、希望する会場を選んで受験する形になります。

例えば、

『〇月〇日は、渋渋と広尾学園、青山学院が会場を提供している。自宅からは広尾学園が近いから今回は広尾学園で受験しよう』

って感じですね。

または、

『志望校が青山学院だから、予行練習もかねて青山学院で受験しよう』

なんてのもありですね。

結果はいつ届くの?

模試の結果は、6年生の場合、テスト実施の翌日に会員用Webサイトからチェックできます。

日能研 全国公開模試
日能研 全国公開模試

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日能研 全国公開模試の日程は?

日能研全国公開模試の日程は、公式サイトで確認できます。

以下のURLを確認ください。

〈日能研 全国公開模試〉実施日程|日能研 全国公開模試
〈日能研 全国公開模試〉実施日程|日能研 全国公開模試

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  • 実力判定テスト・・・学年によって違うが複数回実施
  • 志望校選定テスト・・・6年生のみ5月に実施
  • 志望校判定テスト・・・6年生のみ6月に実施
  • 合格判定テスト・・・6年生のみ9月~12月に複数回実施

しっかり確認して受験漏れのないようにスケジューリングしましょう。

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最後に

今回は、日能研の全国公開模試について『中学受験を考え始めたばかり』という方でも分かるように詳細を解説してみました。

中学受験だけでなく、受験において『自分のが学力レベル、今いる位置を正しく知る』ことは最も大事なことです。

それに応じて、どのように学習を進めていくか決めていくわけですからね。

学力が全然足りていなければ、テコ入れする必要がありますし、いい位置にいて現状をキープしていく必要があれば適切なコーチングが必要になります。

受験は情報戦です。

受験までの時間は、限られていますので公開模試を活用してしっかり自己分析するようにしましょう。

そしてもう一つ、受験(受検)に大切なのは『時間の使い方』です。

時間は巻き戻せません。
ライバルに差をつけるために、特に最後の1年間は『時間を効率的』に使った方がいいです。

これは経験者の体験談としてです。

残り少ない時間を有効に使うために、不明点があったらすぐ聞ける環境を整えておくことは非常に大切です。
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この記事の監修者

リョウスケ

✓教育ブログ歴9年。月々130,000PV。
✓塾講師、家庭教師経験あり。
✓過去の経験と、9年間様々な受験情報・教育情報・学習サービスをみてきた筆者が経験をもとに解説していきます。⇒運営者情報はコチラ
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